『木質バイオマス発電チェック市民会議』の設立にあたって
ごあいさつ
『木質バイオマス発電チェック市民会議』
共同代表 川端眞由美
「東御市は日本一良いところだと自慢してきた」「自然豊かなまちで、暮しやすい
と思って移住した」「転勤族で老後はこんなところで暮らしたいと家を建てた」…
木質バイオマス発電所建設を知った市民の言葉の数々です。こうしたみんなの熱い思
いが、はじまりでした。
「自然享有権」という言葉があります。《自然》は 《過去から受け継いで未来へ
渡す財産》として守らなければならない《みんなの共有財産》という考え方です。
街路樹や公園、地域の人々が守ってきた里山、現在は、工業団地や市有林、国立公園
になっているところも全て《自然の管理を国や自治体に委託しているに過ぎない》
という考えかたです。
わたしたちはずっと自然の中で暮らしてきました。東御市のような農村集落では
最近までそうした暮らしがあったことを自身の記憶として持っています。
そこに突如、木質バイオマス発電所が出来るという話がされたのです。
人は、「木質バイオマス発電」などと、自分が知らない、考えたこともないことを
いきなり示された場合、どう判断するのでしょう。その相手が「立派な」人たちで、
「夢のような」話をされたとしたら。どうすればいいのでしょう。「その人たちを
信頼」して「良いと思う」と返事をした人がいても、誰もそれを責めることは出来
ないと思います。
「木質バイオマス発電チェック市民会議」は、バイオマス発電所建設を心配し、
不安や苦しい思いを抱いている市民の集まりです。不安や疑問を調べ、これからど
うしていくのかを、一緒にみんなで考えましょう。
*8月24日の設立総会の様子を、東信ジャーナル・電子版が取り上げてくれました!
http://shinshu.fm/MHz/22.56/archives/0000580461.html
*9月1日、「ちくりん舎」(市民放射能監視センター)のHPに、「市民会議」が取り上げられました。
*なお、『木質バイオマス発電を学ぶ会』は、引き続き学習会や講演会担当として、活動を継続します。