リネン吸着法検査を支える「リネン基金」にご協力を!
2020年7月、信州ウッドパワー=清水建設は、建設地羽毛山区の住民の反対も押し切
私たちは講演会や木バスサロン等の学習を通じ、再生可能エネルギーに位置付けられ
環境に良いと思われがちな木質バイオマス火力発電所が、実は2012年には放射性廃棄物
の減容化施設として位置付けられていること、福島の森林がどんどん伐採されて運び出
されていること、清水建設がそれを企業として推進するグループに所属していること、
またここ長野県の東信地方にも放射性プルームの影響を受けている地域が存在し現にキ
ノコや山菜の出荷制限が出ていたり、薪の基準値(40Bq/kg)を超えた木材が出ている
ことなどから、放射性物質を含む木材の燃焼の可能性を想定しました。毎日100トンも
の木材を燃やす発電所の燃料材は、約束通り安全な地域の間伐材由来の自社で生産した
木質チップだけなのか、大気中に放射性微粒子は浮遊しないのか。
私たちは、「リネン吸着法検査」によって大気中に浮遊する放射性微粒子を見張って
いく監視活動を継続的に行っていきます。
リネン吸着法検査とは大気中に浮遊する放射性微粒子(セシウム)をリネン布に吸着
させ、リネン布ごとゲルマニウム半導体検出器にかけセシウムを測定する方法です。既
存の検査機器としてはエアーダストサンプラーがありますが、ばい煙中の放射性微粒子
の微小さを考えると、リネン吸着法の方がより効率よくセシウムを捕集できると言われ
ています。又高額で騒音のするエアーダストサンプラーは市民測定には不向きです。日
本の「大気汚染防止法」は抜け穴だらけの法律で、2011年の福島原発事故以後もあえて
放射性物質の検査項目を設けず、浮遊粒子状物質(PM10)と微小粒子状物質(PM2.5)
と粒径の大きさにより二種類の微粒子があり環境基準も別々にあるにも関わらず、大気
汚染防止法に基づいた検査項目に微小粒子状物質の項目を入れていません。また、バグ
フィルターは粒径 0.3㎛までの微粒子しか捕捉できませんが、ばい煙中の微粒子の個数
の9割は0.3㎛以下です。
ただ今、稼働後3回目(稼働前検査1回)のリネン吸着法検査を行っていますが、
前回の検査(2021年5月~9月)では、一か所のポイントから微量のセシウム137を
検出しました。このことからも、私たちはなお一層「リネン吸着法検査」を重視して
いかねばならないと思っています。
検査には、一回につき12万円の資金が必要になります。リネン吸着法検査を支える
ための「リネン基金」を創設し、多くの市民の皆さんのご協力を得ながら、年に2回の
リネン吸着法検査を行っていきます。
「リネン基金」へのご協力をどうぞよろしくお願い致します。
「リネン基金」1口500円
振込口座: ゆうちょ銀行
00520-3-87641
加入者名: 木質バイオマス発電チェック市民会議
備考欄に、リネン基金 口 とご記入下さい。