羽毛山住民 「発電所の稼働には反対!」の署名を集める
東御市羽毛山地区は、木質バイオマス火力発電所が建設されている地域です。国
の木質バイオマス発電・事業計画策定ガイドラインには、計画初期段階から地域住民
と双方向的なコミュニケーションをとること、地域住民の十分な理解を得るための説明
会の開催が必要であることなどが書かれています。
それにもかかわらず、ほとんどの東御市民がよく知らないうちに発電所の建設が進
められました。地元区である羽毛山区の住民も同様で、なんだかよくわからないうちに
話がすすめられてしまったと言います。
そこで羽毛山の住民たちは、木質バイオマス発電所が建設されることに対して建設
前も建設されてからも、東御市からは一切説明を受けておらず、また、地域に火力発
電所が建設されることについて、地域で集まって地域で同意をした覚えはないと、
昨年の12月に、「このまま発電所が稼働することには納得がいかない」「発電所の稼働
には反対である」という署名を集め始めました。その結果、全戸数100軒中82軒の住民
が「稼働には反対」という意思表示をしました。
今年1月、羽毛山区の住民が集まり、木質バイオマス発電所に関する特別委員会を
地区内に設置し、自分たちと子孫がこれから暮らす地域をどうやって守っていくかに
ついて皆で考えあっていく決意を固めました。
私たち「木質バイオマス発電チェック市民会議」も、この問題は羽毛山地区だけの
問題ではない、東御市の市民全体の問題であると考えています(もちろん周辺地域に
もばい煙や排水などの影響は及びますが)。そこで、東御市には環境にかかわる大き
な問題を市民に対し説明する義務があると考え、東御市市民全体に向けての説明会を
要望し、最終的には1600筆以上の賛同署名を集め、提出しました。しかし、東御市は
事業者の問題である、市には関係ないという回答を出し、説明会開催の要望を拒否し
ました。
「チェック市民会議」としても、市民の意思が無視されたまま、木質バイオマス火力
発電所が稼働することには、納得がいきません。