木質バイオマス発電

信州の 山なみ見わたす 陽だまりの町・東御市、ここに木質火力発電所ができるって?!

東御市長立候補者・東御市議会議員への公開質問状依頼文

 コロナウィルスの世界的な流行という状況の中、日本は9年目の 3.11を迎えました。

 2020年3月11日、「木質バイオマス発電チェック市民会議」は、東御市長立候補者と

東御市議会議員に向けて、木質バイオマス発電所に関しての公開質問状を提出しまし

た。以下、公開質問をお願いするにあたっての「依頼文」です。

 

 東御市長立候補者・東御市議会議員の皆様

 

      木質バイオマス発電所に関する公開質問へのご協力のお願い

 

私たちは東御市民です。

羽毛山地区工業団地に建設中の木質バイオマス発電所について、大きな不安を感じ、心配しています。

それにも関わらず、この発電所について、誘致・計画段階から現在に至るまで、東御市民に対して市からも事業体からも、明確な説明が正式にされていません。

 

*ご存じのように1753筆の署名(最終提出分)による市民説明会開催の要望も市長は

 拒否しました。

*そもそも、国のガイドラインには、バイオマス発電事業者は、計画初期段階から、

 地域住民とのコミュニケーションを図らねばならないこと、地域住民の十分な理解を

 得るための説明会開催が重要なことが明記されています(資源エネルギー庁「事業策

 定ガイドラインバイオマス発電」6~7ページ)。

 

このような状況の中、私たちは、情報収集し、学習を重ねて参りました。その結果、

発電所が稼働した場合には、以下のような問題が起きることが想定できると考えていま

す。

 

(1)火事、爆発等の事故による被害

(2)ダイオキシン等有害物質を含有するPM2.5(微小粒子状物質)放出による健康

 被害

(3)各種薬品を含む排水・排液による千曲川汚染・生態系破壊

(4)高温排水・排液や空冷装置の排熱による水温・気温の上昇

(5)設備へ大量の水を供給するために水資源に及ぼす悪影響(渇水など) 

(6)発電所と木質チップ工場の稼働時に発生する騒音について

(7)不適切な森林伐採により自然災害(台風時の土砂崩れ等)が発生しやすい状況

 となること

(8)放射性物質含有木材を燃料とすることによって生じる放射性物質の再拡散、

 および健康被害

(9)焼却灰(主灰・飛灰)の処理の問題(「有価物」として扱う等)

 

もし、このような事象が生じたならば、自分の、家族の、仲間たちの、そして、この地

で生きるすべての人たちの、いのち・健康・くらしを守っていくことができるのだろう

かと、心配なのです。

そして、この木質バイオマス発電事業の実態が不明確な状況こそが、事実と異なる噂

(いわゆる風評)が流れる要因となり、その誤りを正して事実を伝える機会を失いかね

ないことも心配しています。

そしてさらに、若い世代がこの地に住むことに抵抗を感じたり、彼の地からの移住希望

者から敬遠されたりするといった事態も心配です。

 

東御市長立候補予定者・市議会議員の皆様はもとより、仕事として行政に携わる人々

も、その多くは東御市民のはず。

立場は違っても、共に暮らす東御市を「より良いふるさと」にしたいという思いは同じ

はず。

私たちは考えたいのです。

「より良いふるさと」にするために、私たち東御市民が何をなすべきなのか。

私たちは知りたいのです。

東御市長立候補予定者・市議会議員の皆様が、木質バイオマス発電事業について、何を

ご存じで、どうお考えなのか。

そして、考えました。

皆様にお尋ねしよう、そして、皆様のお考えを知りたいと思う東御市民に広く伝えよう

と。

 

以上のようないきさつで皆様に、以下の質問にお答え頂くことを、ここにお願いする次

第です。

お忙しいところ大変恐れ入りますが、3月25日までにご回答を投函していただきます

よう、よろしくお願い申し上げます。

* 尚、東御市民に広く伝えるため、ご回答は公開させていただきます。

 

                                        2020年3月11日 

                                        木質バイオマス発電チェック市民会議 共同代表 川端真由美

 

 公開質問状への回答が届きましたら、具体的な質問項目とともに、回答内容につい

て、市民の皆さんに公開していく予定です。いましばらくお待ちください。

 私たちの環境と暮らしに関わる大事なこと、まち中の火力発電所について、一緒に見

ていきましょう!