木質バイオマス発電

信州の 山なみ見わたす 陽だまりの町・東御市、ここに木質火力発電所ができるって?!

  木バスニュース6号から わが身にも街にも入れるな放射能

             

      わが身にも街にも入れるな放射能                  

                                                                                                     

                            今村輝夫(共同代表)

  2019年4月上旬、隣人より「木質バイオマス発電について学びましょう」の案内を戴き、近くに発電所が出来るとの情報で、バイオマス発電そのものに全く知識が無く、先ずは参加して見よう程度の気持ちで、近所のM氏と参加した。しかし、帰る時点では、全く無縁と考えていた「放射能」が身にせまる問題として進行している事実を知ることになった。

 

 私の住む八重原地区・芸術むら区と隣の白樺区は2003年(合併前の旧北御牧村時代)、隣接地に上田市のゴミ焼却場建設計画が起こった際、北御牧村村議会の反対決議を大きな後ろ盾として、区民一同となって建設反対運動を展開、建設計画を撃退したことを思い出した。本件も八重原のみならず、北御牧地区の環境問題と認識し、大地の汚染阻止、子供達の健康を守るため、「木質バイオマス発電を学ぶ会」に入会し、稼働阻止への活動に参加を決意した。

  学びを深める活動の中で、無関心であったチェルノブイリの事故及び福島東電原発事故による放射能問題の大きさについて、知ることができた。そしてゼネコン清水建設東日本大震災福島原発事故との関係性を知ると、次第に東御市も福島の惨禍に巻き込まれて行くのを感じた。

 また、発電所建設経過についても、用地売却及び建設承認の過程において、手続きの不透明性、市民不在の推進、木質バイオマス発電についての知識不十分な中、市の強引な推進に怒りが沸き上がるのを覚え、早速八重原住人に知らせるべく、ビラの作成、投げ込みに取り組むと共に、市及び花岡市長へ木質バイオマス発電所建設の市民説明会を求める運動の展開に取り組んだが、拒否の回答を受けた。

  学びを深めると共に疑惑と不信が更に深まり、「学ぶ会」の署名活動に参加。八重原住民とりわけ、白樺区、芸術むら区を中心に各戸の扉をたたき、木質バイオマス発電所建設への市の姿勢、市民不在の推進、学び得た放射能の危険性と清水建設の背景、運動取り組みの意義重要性を訴え、協力と支援を求める活動を展開。1500余名の署名を掲げて再度の市民説明会の開催要求を行なったが、花岡市長は市民の声をも無視、かたくなに拒否の態度を貫いた。

  2度の市民説明会開催要求について拒否の態度を貫く市長に対してますます疑惑が深まる中、この状況を市民に知らせるべく、また郡山市での学習会に参加して「ちくりん舎」の活動や、原発被災地での放射能に苦しむ現況、放射能汚染に苦しむ同胞の活動、フレコンパックに詰められ山積みされた汚染ゴミの実態など目の前にして、身に迫る体験を一人でも多くの市民に知らせるべく、M氏と情報ビラを作成し、移住者の多い白樺区、芸術むら区と上八重原地区にビラを入れた。

 花岡市長の地元の田中地区(商店街と住宅地)には、村出身で上田に住むS氏が数回のビラ入れを買って出た。

 羽毛山地区の活動を支援したく、わたし共のビラ2点を提供して連携を深めた。

 10月の「ちくりん舎」青木氏の講演会の案内は、中八重原地区へもと300部を作成し、ポスティングを行ったが、絶えず「もっと多くの人に」と思いながら、拡大不足の反省が残った。

 

 リネン検査の稼働前データ収集には、八重原2Km地点(M氏の畑)と4Km地点(中八重原)の2ヵ所を担当し、その後発電所直下の丸子塩川地点などにも場所提供の承諾を得るなどした。

 今後も監視、検査体制に協力して戦いの一翼を担いたい。