オンライン学習会「ストップ!焼却による放射能のまき散らし」報告
『放射線被ばくを学習する会』主催の、オンライン被ばく学習会「ストップ!焼却に
よる放射能まき散らし」は107名の方の参加で、大盛況でした。
放射能汚染された稲わらなどを燃やすことに反対してきた宮城県大崎市住民訴訟の
弁護団、原告団、支援する会からのお話に続いて、青木一政さん(ちくりん舎)から
以下のような興味深いお話がありました。
・尿の放射性セシウム測定により、体内のセシウム量を感度よく測れる。
体内のセシウムが数十ベクレルを超えると健康影響との相関関係が見られるという
報告がある。
・大崎市の放射性ごみ焼却の風下では、リネン(麻布)に吸着する放射性セシウムが
増加する。
・近くの町で、放射能ごみの焼却開始後、空間線量率が上昇した。
・排煙のセシウムをバグフィルターで99.9~99.99%除去できると環境省は言っている
が、排ガス基準は非常にゆるく(30Bq/㎥)、バグフィルターが破れていても基準
をクリアする。
・焼却によって放射能がまき散らされるかどうか、確認するには感度の高い測定が必
要なことを裁判官に理解してもらい、11月15日から実施することになったが、
その測定費用の250万円以上を住民側が用意する必要がある。
しかも、被告である大崎市が感度の高い排ガス測定についてさまざまな難癖をつ
けて妨害しているという青木さんのお話は、実にリアルでした。
青木さんの資料のP.63の「実施にあたり新たに出てきた問題」に、どんな難癖を
つけているかが書かれてあります。被告が原告提案の「測定」をいかに怖がって
いるかがわかります。
そのため原告団は、測定費用として当初予定していた250万円の他に、30万円が
必要であるということで、引き続きカンパを募っています。
学習会動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=diSaD4921v8
青木さんのお話はhttps://www.youtube.com/watch?v=diSaD4921v8#t=1h12m30s
青木さんのスライド資料はhttp://anti-hibaku.cocolog-nifty.com//blog/files/1103aoki_c.pdf
松浦弁護団長のスライド資料はhttp://anti-hibaku.cocolog-nifty.com//blog/files/1103matuurabs2_c.pdf