第2回木バスサロンを開きました!
《第2回 木バスサロン(2020.09.25) 報告》
パワーポイント ➀
「着工直前まで隠された木質バイオマス発電所計画」をめぐる経過を紹介しながら
約1年間を振り返りました。
- 信毎記事「木質バイオマス、東御に発電施設、清水建設子会社」(2018.11.7)
- 「木質バイオマス発電を学ぶ会」が花岡市長に市民説明会の開催を求める要望書を提出した時の写真(2019.05.24)
- 「木質バイオマス発電チェック市民会議の発足」(201908.24)を伝える東信ジャーナルの記事
- 市民説明会の開催を求める1,322名の署名用紙を高藤市民生活課長に手渡した時の写真(2019.10.03)
パワーポイント ➁
チェック市民会議のメンバーが9月初旬に見て回った以下の施設の写真を示しながら、
東北、北海道の木質バイオマス発電所やごみ焼却施設についてその概要を説明しました。
- 「福島県・グリーン発電会津」(5700kw、FIT認定第1号、燃料は廃材等チップ)
- 「福島県・田村バイオマスエナジー」(7100kw。2020秋稼働予定)
- 「宮城県・HIS角田バイオマスパーク」(41100kw、燃料はパーム油)
- 「北海道・苫小牧バイオマス発電所」(6194kw、ガスとして供給)
- 「宮城県・大崎市玉造クリーンセンター」(放射能汚染ゴミの焼却)…
(「ふぇみん」2020.09.15 記事)
福島県飯舘村は、環境省が除染廃棄物等の仮設焼却施設に使用してきた蕨平の跡地
に、来春、木質バイオマス発電所を建設する計画を発表しました。
「放射能ゴミを考えるふくしま連絡会」と「市民放射能監視センター(ちくりん
舎)」は、『この計画は、「福島再生加速化交付金」などを使い、放射能に強く汚染さ
れた被災12市町村に滞留するバーク(樹皮)や林地残材を、「有価物」として扱うなど
「新たな放射能ビジネス」である』と問題を指摘し、直ちに計画を撤回するように求め
る要請書を、75の賛同団体とともに村長宛に提出しました。
超党派国会議員連盟「原発ゼロの会」も、復興相と農水相に事業への交付金を実施し
ないように要請しました。
(原発ゼロの会:公式ブログ → blog.livedoor.jp/gempatsu0/ 7月2日参照)
そもそも環境省は、森林除染は行わないとしているのである。
意見交換
*「7月から稼働が始まったウッドパワーの木質バイオマス火力発電所の煙突からは、
煙は何も見えない」「クリーンセンターの煙は見える」という意見に対し、
「高温で燃やす設備なので煙は出ないのか」
「高温で燃やすと煙は出ないものなのか?」
「完全燃焼すれば煙は出ないが、目に見えない細かい粒子、有害物質は出る」
「バグフィルターは掃除機と同じで風が抜けることで灰を吸着するが、必ず破裂す
る。その時、一気にばい煙が飛び出す…それがもっともこわい!」
など、木質バイオマス火力発電所の煙について、参加者による活発な意見交換が行わ
れました。
* ウッドパワーが燃料材として伐採、搬入しているエリアには、「3.11福島原発事故
由来の放射能汚染地域」が含まれる可能性がある。
東御市は「覚書に基づく手順書」で、セシウム137の沈着地域の木材を、沈着量によ
り、放射能表面線量測定や放射能濃度を測定するとしていますが、チェック市民会議
は、搬入自体の禁止を求めたい。
*また、市は「地元羽毛山区及び市民の皆様が、安全に生活が出来ていると判断される
まで測定を継続する」と述べて、焼却灰の放射能濃度を測定しています。
ということは、「地元区や市民がしっかり監視していくこと」が要件となっていると
いうことです。しっかりと、監視していきましょう!
その他
①地質学が専門の会員から、核のゴミの地層処分やNUMOの「科学的特性マップ」の
問題点等についてわかりやすく解説したブックレット 『 「高レベル放射性廃棄物」
は ふやさない、埋めない』(¥100) の紹介がありました。
② 「たぁくらたぁ」(季刊マガジン)の編集者の方は、「電通が仕掛けて成功した、
莫大な資金を使いTOKIOを起用した『原発事故は無かったことにするキャンペーン』
を情報開示すると、真っ黒だった」
「状況をいきなり変えることは難しいが、それぞれが課題に取り組んでいくことが
大切である」と発言されました。(「たぁくらたぁ」HP:r.goope.jp/ta-kura-ta )
③ 原発の高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場選定に向けた「文献調査」
に手を挙げた北海道寿都町に対し、応募しないよう求める署名活動(呼びかけ団体:
生活クラブ生協・北海道、北海道平和運動フォーラム等)についての協力要請に応
えました。
④ 7月29日の 広島地裁 『黒い雨訴訟』の判決は、(1945年当時はわからなかった)
「内部被ばく」の影響を認め、原告84名に被爆者健康手帳の交付をするように、被告
この判決は、3.11福島原発事故による放射能被害のことにもつながることから、国、
県、広島市の控訴の取り下げを求める「共同声明」が、「原発事故被害者団体連絡
会(ひだんれん)」「伊方原発広島裁判原告団」等によって提出されました。
チェック市民会議は、内部被ばくの問題は重要な問題であると考え、「共同声明」
に賛同しました。
*第3回(10月23日)木バスサロンは、大気中の放射性微粒子の測定=「リネン吸着測
定」について話し合うことを予定しています。会員の方はぜひご参加下さい。