木質バイオマス発電

信州の 山なみ見わたす 陽だまりの町・東御市、ここに木質火力発電所ができるって?!

「市民説明会要望署名」提出時の 読み上げ文

 

  2018年の暮に突然知った「東御市羽毛山区で木質バイオマス発電所が着工」のニュース。

わたしたちは、まず「木質バイオマス発電とは何かを知ろう」と呼びかけました。2019年の春です。

4人の女たちの呼びかけで発足した「木質バイオマス発電を学ぶ会」の学習会には、毎回多くの市民が参加し、5月には参加者一同で市に対して「市民説明会開催の要望書」を提出しました。

 

市は「議会の審議を経て承認された。地元区への説明、近隣区長へも情報提供して事業概要を周知したので説明会は考えていない」と回答してきましたが、地元区をはじめ多くの市民から「何も聞いていない」という声が多く寄せられました。そこで「木質バイオマス発電を学ぶ会」は、あらためて市に説明会を求める署名にとり組むことにしました。

 

8月末までに集まった署名は総数1.322で、うち東御市62147.0%でした。また隣接する上田市小諸市立科町の合計は41931.7%でした。

東御市内の地区別では、北御牧が313と市内分の50%強を占め、北御牧の市民の関心が高いことがわかります。

さらに八重原が177、羽毛山が96と署名数では八重原が多いのですが、有権者数に占める割合では、八重原が11%に対して羽毛山は30.7%と約3人に一人の割合で署名しています。

 

これは驚くべき数字だと思います。果たして本当に、東御市の回答書にあったように「地元区への説明」はなされてきたのでしょうか。ここがはっきり問われていると思います。

 

署名をしていただくことも、署名をすることも、そう簡単ではありません。わたしたちは暑い時期に、一軒一軒を訪ね、一人一人に説明してこの署名を集めました。そうした思いを、市はしっかりと受け止めてください。

 

                   木質バイオマス発電を学ぶ会

            呼びかけ人 原沢美香 新井晴美 川端眞由美 西山貴代美

 

 

 

 

9月3日 「市民説明会要望署名」署名簿表紙の文

       

東御市長 花岡利夫 様

  

      東御市羽毛山で建設中の木質バイオマス発電所について

                       市民説明会の開催を求めます

 

東御市羽毛山区で建設中の木質バイオマス発電所について、わたしたち市民は計画当初から現在まで、市からは何も説明されて来ておりません。

 

20171120日に開催された「羽毛山工業団地への企業誘致に係る区民説明会」は、清水建設から5名、東御市の商工観光課3名、農林課2名計5名の職員が出席。一方説明を受けた東御市の住民は、この年の羽毛山区区長他14名の役員のみでした。

 

全国各地で環境や市民の健康への影響が懸念される木質燃料の火力発電所建設がここ東御市でどんどん進んでいることに、羽毛山区をはじめ多くの市民が驚いています。また上田市など周辺市町村でも、千曲川や上空の風の流れによって影響が及ぶと心配する声が広がっています。

 

わたしたちは、東御市羽毛山区で建設中の木質バイオマス発電所について、市民説明会の開催を求める1322名の署名を提出いたします。

東御市羽毛山で建設中の木質バイオマス発電所について市民説明会の開催を求めます。

 

2019年9月3日                 

                          木質バイオマス発電を学ぶ会

9月3日、東御市に「市民説明会要望署名」1322筆提出

93日の朝、「学ぶ会」「市民会議」事務局や有志が、署名簿を持って、東御市役所を訪れ、改めて市民説明会の開催を要望しました。

 

7月と8月、暑い夏の二か月間に、署名は1322筆集まりました。

ご協力いただいた市民の皆さん、本当にありがとうございました。

 

*署名の詳しい内訳は以下の通りです。

 

 参考  集計表(2019年9月2日時点)

署名総数1.322。うち東御市62147.0%)。

上田市小諸市立科町の合計が41931.7%)。

東御市を除く県内署名総数は57043.1%)。残り9.9%が全国各地です。

東御市の人口は30,197人(201810.1)、有権者数は25,201人(20189.1

~署名の621人は、有権者2.46%。(全て有権者とした場合です)

東御市5地区で見ると、北御牧が313で、全体の23.7%。これは東御市の署名数の50%強。

北御牧全体の有権者4,112人なので、3136.36%にあたる。

北御牧全体の署名数は313。そのうち177が八重原(56.5%)、羽毛山が9630.7%)。

~人口比で見ると、八重原は有権者1,595人なのでその11%。

羽毛山区の有権者320名なので、30%(全部成人とすれば)にあたる。

 

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『木質バイオマス発電チェック市民会議』の設立にあたって

             ごあいさつ

                    『木質バイオマス発電チェック市民会議』

                        共同代表 川端眞由美

 

 「東御市は日本一良いところだと自慢してきた」「自然豊かなまちで、暮しやすい

 

って移住した」「転勤族で老後はこんなところで暮らしたいと家を建てた」…

 

木質バイオマス発電所建設を知った市民の言葉の数々です。こうしたみんなの熱い思

 

が、はじまりでした。

 

 「自然享有権」という言葉があります。《自然》は 《過去から受け継いで未来へ

 

財産》として守らなければならない《みんなの共有財産》という考え方です。

 

街路樹や公園、地域の人々が守ってきた里山、現在は、工業団地や市有林、国立

 

なっているところも全て《自然の管理を国や自治体に委託しているに過ぎい》

 

という考えかたです。

 

わたしたちはずっと自然の中で暮らしてきました。東御市のような農村集落では

 

までそうした暮らしがあったことを自身の記憶として持っています。

 

そこに突如、木バイオマス発電所が出来るという話がされたのです。

 

人は、「木質バイオマス発電」などと、自分が知らない、考えたこともないことを

 

きなり示された場合、どう判断するのでしょう。その相手が「立派な」人たちで、

 

「夢のような」話をされたとしたら。どうすればいいのでしょう。「その人たちを

 

頼」して「良いと思う」と返事をした人がいても、誰もそれを責めることは出来

 

いと思います。

 

 「木質バイオマス発電チェック市民会議」は、バイオマス発電所建設を心配し、

 

不安や苦しい思いを抱いている市民の集まりです。不安や疑問を調べ、これからど

 

うしていくのかを、一緒にみんなで考えましょう。

 

 

824日の設立総会の様子を、東信ジャーナル・電子版が取り上げてくれました!

       http://shinshu.fm/MHz/22.56/archives/0000580461.html

91日、「ちくりん舎」(市民放射能監視センター)のHPに、「市民会議」が取り上げられました。

http://chikurin.org/

 *なお、『木質バイオマス発電を学ぶ会』は、引き続き学習会や講演会担当として、活動を継続します。

8月24日、「木質バイオマス発電チェック市民会議」が立ち上がりました!

『学ぶ会』から『市民会議』へと 経過説明

 

 「清水建設の子会社が長野県東御市で木質バイオマス発電事業を開始」(信毎2018

 

11月7日)― 市民が東御市の木質バイオマス発電の事業計画を知ったのはこれが最初

 

でした。

  

 私たち生活クラブで出会った4人は、「まず木質バイオマス発電とは何かを学ぼう」

 

ということで、『木質バイオマス発電を学ぶ会』を作りました。

 

 『学ぶ会』は、4月14日、ちくりん舎(市民放射能監視センター)の副理事長の青

 

一政氏を東御市に招き、「木質バイオマス発電について考える」という講演会を開き

 

ました。講演会に集まった市民は、大変なことが起こっていると危機感を持ってくれた

 

ようです。また、5月には、木質バイオマス発電計画を白紙撤回させた飯山市民との交

 

流会を行いました。そして、そのときに学んだことを下にして、6月に再び青木一政氏

 

の講演会を行いました。講演のタイトルは「木質バイオマス発電と環境への影響を考え

 

る」。4月以上に多くの市民が集まってくれました。

 

 また、5月下旬、町中に建設されている火力発電所について、ほとんどの市民が何の

 

説明も受けていないので、『学ぶ会』は、東御市に対して「市民説明会」の開催を要望

 

しました。しかし、市は「地元への説明、周知は行ってきた」「議会の承認を経た」の

 

で、「市民説明会を開催するつもりはない」と回答してきました。

 

 しかし、多くの市民から「何も知らされていない」「市は説明をすべき」との声が上

 

がったので、『学ぶ会』は、7月、市民説明会を求める署名活動を始めました。

 

 また、市民説明会を開催しない理由として、市が上げた「地元への周知」「議会の承

 

認」についての情報公開請求を行い、事実経過を調べていくと、いくつもの疑問が出て

 

きました。

 

 そこで824日、多くの賛同者が集まり、『木質バイオマス発電チェック市民会議』

 

発足させました。

 

 『市民会議』は、共同代表に今村輝夫、川端真由美、斉藤俊雄の三名と、事務局とし

 

て、原沢美香、新井晴美、西山貴代美を選出しました。

 

 『市民会議』は、市民の声を反映させた稼働協定・覚書を結んだり、市民の自主測定

 

行ったりしながら、より安全な稼働を実施するように監視していく活動を行います。

 

また、会議内にオンブズパーソンチームも作り、市民の権利と利益を守るような市政運

 

営がなされているかどうかを見張っていきます。