リネン吸着検査、継続中!
大気中の放射性微粒子をキャッチするリネン(麻布)
チェック市民会議のリネンチームが、11月の初旬から、発電所の周り十数か所
に、リネン(麻布)を張り出しています。
発電所はまだ稼働していませんが、稼働前の大気の状態を調べるために、リネ
ン吸着検査を開始しました。
発電所の煙突から吐き出されるばい煙にもし放射性微粒子が混じっていて、人
が吸いこんだら、微粒子は肺の奥まで(肺胞)侵入し、そこに沈着すると言われ
ています。その結果、内部被ばくが起こります。
高性能のフィルターを通すから大丈夫と事業者は言いますが、バグフィルター
は漏らしながら集塵するフィルターで、集塵率はよくて、70%ほど。
しかも、PM2.5以下の細かい粒子は捕捉できず、フィルターをすり抜けてしま
います。セシウムの大部分はPM1.0以下の細かい粒子に付着しているので、粒径
1.0μm以下の微小粒子を放出するのは大問題なのです。
「バグフィルターは除塵率99.9%」という触れ込みですが、それは重量比であ
って、補足できる粒子の個数比ではありません。
原子力対応のフィルター、HEPAフィルターならともかく、バグフィルターは
放射性微粒子には対応できません。
また、空気中の粉塵の放射能量(Bq) は、空間線量(Sv) 計では測れません。
測定結果が、Bq(ベクレル)/ ㎥ (1立方メートルあたりの放射能量)という単
位で出るエアーダストサンプラーなら、測れます。
チェック市民会議は、エアーダストサンプラー同様に放射能量を測れる、市民
が生み出した検査方法、リネン吸着法を使って、大気中の放射性微粒子のチェッ
クをし続けます。